髪を綺麗を保つ縮毛矯正は定期的に根元だけリタッチ施術が基本です。
こんにちは!
表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。
みんなには「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪
↑YouTubeではくせ毛、ヘアケア関連の動画を多めに投稿しています!ぜひ登録してくだいね♪
縮毛矯正=痛む
よく巷で思われがちな縮毛矯正のイメージではないでしょうか?
縮毛矯正のことを聞いても
[box class=”gray_box” title=””]
- 痛む
- まっすぐになりすぎる
- いつも同じ髪型になる
- 美容院の滞在時間が長い[/box]
などなど、挙げればキリがないほど出てきますが、ほとんどがマイナスのイメージばかり。。。
縮毛矯正は未だ、くせ毛の救世主として多大なるメリットを発揮しているはずですが、世間のイメージはこんな感じなんですよね。
それがネックで縮毛矯正に興味はあるけど怖くてかけることへ一歩足を踏み出せない!という方も数多くいるようです。
今回は、そんな痛むというイメージが付き纏いがちな縮毛矯正に挽回の機会を与えるべく、縮毛矯正をしながらも綺麗を保つために気をつけておくべきことをお伝えしていきます!
綺麗を保つ縮毛矯正は定期的に根元だけリタッチ施術が基本です。
縮毛矯正をかける上でしっかり頭に入れておいたほうがいいのは
「根元だけをかける」これだけ!
僕自身【くせ毛マイスター/くせ毛の専門家】として毎日くせ毛でお悩みの方とコミュニケーションを取り、悩みを聞くなかで、縮毛矯正で来店される方は他店で施術する縮毛矯正において様々な思いを抱いてご来店してくれています。
話を伺うと、「毎回のように毛先まで全体の縮毛矯正をする」美容師さんが相当数いることに気付かされ驚愕します。
縮毛矯正の特性上、毎回のような毛先までの全体施術は必要ないのです。
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]僕の縮毛矯正サロンワークの大半はリタッチ施術です♪[/voice]
縮毛矯正は根元施術でOK。全体施術が必要ない理由とは?
縮毛矯正はくせ毛をストレートにする技術なのは、もちろんもうご存知かと思います。
縮毛矯正とストレートパーマは本来は別物。最近はごっちゃになっている場合もありますが、正確には全くの別物です。詳しくはこちらを↓
[kanren postid=”821,381″]
縮毛矯正はくせ毛をストレートにする技術というのは、縮毛矯正を説明するには実は少し言葉足らずなのです。
付け足す言葉は「半永久的に」。そう、縮毛矯正とはくせ毛を半永久的にストレートにする技術というのが正解になりますね。
はんえいきゅう‐てき〔ハンエイキウ‐〕【半永久的】
ほとんど永久に近い長い期間。また、それほど耐久性のあること。「半永久の寿命がある」
引用元 goo辞書
簡単にいうと、一度縮毛矯正をかけたくせ毛部分はずっとストレートのままをキープできるということですね。
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]ただケースバイケースなので、全体縮毛矯正が『悪』と言うわけではありませんので誤解なきよう。[/voice]
縮毛矯正実例をあげると…
見てみないと何がなんだかよくわからないですよね。
実際にサロンワークで縮毛矯正をした時に撮影したものがあるのでそちらを使ってご説明します。
(画像を左右にスワイプしてご覧ください。)
[twentytwenty] [/twentytwenty]
これは1年ほど縮毛矯正をかけていない状態です。
根元部分がくせ毛で、中間から毛先部分に縮毛矯正がかかっていてストレートになっているのがお分かりになりますよね。
このような感じで、縮毛矯正が適切にかけられていれば1年もの時間が経過してもストレートを維持することができるのです。
(画像を左右にスワイプしてご覧ください。)
[twentytwenty] [/twentytwenty]
こんな感じですね。
そして何度もいうようですが、縮毛矯正はくせ毛をストレートにする技術でそれ以上でもそれ以下でもありません。
縮毛矯正を根元だけではなく、全体にかけるということは縮毛矯正のくせ毛をストレートにするという施術上の目的を果たすことができていない、もしくは安易にそれ以上の効果を求めてしまっているからなんです。
縮毛矯正を根元だけではなく、全体にかける目的とは?
全体に縮毛矯正をかける目的はいくつか考えられます。今まで縮毛矯正やそのお直しも数多く経験してきましたので、その中で耳にした事例も含めて説明していきますね。
[box class=”green_box” title=””]
- 前回の縮毛矯正のかかりが甘かったため
- 適切に縮毛矯正をかけることができたが、癖の戻りがあったため
- 根元のみのリタッチ施術の知識や技術がそもそもない
- 根元と毛先の質感を合わせるため
- ダメージでの広がりをくせ毛だと判断してしまったため
- 縮毛矯正をすればなんでも綺麗におさまる説[/box]
こんな感じでいくつかの要因に分けることができます。では一つずつ説明していきましょう!
⑴前回の縮毛矯正のかかりが甘かったため
これは僕もやる正しい処置です。
僕自身、初めての方に縮毛矯正をする場合は、「ここだ!」と思うジャストの薬剤設定よりも1段階弱めに落とした薬剤で縮毛矯正をするようにしています。
そうすると少し伸びが甘いと感じることもあります。
これはあくまで失敗ではなく、想定の範囲内でのことで僕なりの安全策な訳です。
それはなぜかと言うと
癖の伸びが甘い場合は再度縮毛矯正をかけることで修正することができるけど、髪の痛みは縮毛矯正を掛け直したとしても修正することができないため、予測しにくい初めての方だとこのような予防線をよく張り、縮毛矯正の失敗どちらかを取るなら修正可能な「伸びない」方を選択しているということです。
もしジャストで合わせに言ってその読みがハズれてしまった場合、最悪ビビリ毛という状況にも十分なりうるので、初めての方はかなり慎重にしていますね!
[box class=”red_box” title=”合わせて読みたい”]
[/box]
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]初めての方は前回までの施術の影響がどう出るのか読みづらいから少しだけ緊張します(笑)[/voice]
⑵適切に縮毛矯正をかけることができたが、癖の戻りがあったため
この場合も僕もやる正しい処置です。
くせ毛をストレートに伸ばし、処置が完璧でも癖が多少戻ることはあります。
でもこの癖の戻りの多くは、お客さん自身ではなかなか気づけないほどのわずかな戻りなことがほとんどです。
ですが、その部分を無視して根元だけに縮毛矯正をかけると、その戻りのあった中間部分だけが少しうねりのある不自然な状態になってしまいます。
根元がくせ毛の状態では目につかなかったわずかなうねりでも、根元を綺麗にストレートに伸ばすことでうねりが浮き出てきてしまうので施術者は薬剤塗布前にしっかりチェックすることが必要ですね!
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]これはダメージや元の髪質の影響も受けちゃいますね![/voice]
⑶根元のみのリタッチ施術の知識や技術がそもそもない
縮毛矯正を含め、ほとんどの美容室で行う施術はマニュアルがあるようでないものばかりです。
あったとしてもそれはお店での基準であり、業界そのものの基準というのは非常にザルなんですよね。
素人さん的には、「美容専門学校出ているんだから、そこで専門的な勉強をしてそこそこ技術があるんでしょ?」と思っている方が多いのですが、美容専門学校というのは国家試験を受けるための土台でしかなく、技術はほぼゼロの状態から就職した美容室で積み上げていくものなのです。
仮に「縮毛矯正は全体施術」が常識の美容室に就職したならば、自ら外部に技術や知識を習得するために勉強しにいかなければ、それがその美容師の基準となってしまうんですよね。
今でこそですが、一昔前は「自分の美容室以外全て敵!」な感じの閉鎖された超ガラパゴス社会だった美容業界はそんなことが普通にまかり通ってました。
お客さんの話を聞く限り、そんな美容師さんはまだまだいるようで僕はびっくりしています(笑)
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]最近はSNSの発達でだいぶ技術もオープンになりましたねぇ。。。[/voice]
⑷根元と毛先の質感を合わせるため
僕は絶対にしない間違った処置です。
縮毛矯正をはじめ、カラー剤などの美容室で髪に使う薬剤の中には「質感向上成分」が入っています。
それはなんなのかというと、メジャーどころでいうと「シリコン(シリコーン)」などといった髪表面を被膜するコーティング成分のことですね。
薬剤を使ったメニューの直後に髪に艶が出たり、手触りがよくなったりするのはこの影響もあるんですよね。
だから当然数回シャンプーをすれば取れてしまいます。
この質感合わせとは、その数回シャンプーすれば取れてしまうようなコーティング剤をつけるがために美容室でトップクラスに痛むメニューである縮毛矯正の薬剤を無駄に塗りたくるという残虐非道すぎる無知にも程がある行為なわけです。
少し考えればわかるようなことですが、メーカー側の「この薬は痛まないんですよ!」をそのまま鵜呑みにしてしまうような勉強不足な美容師さんも数多くいるということなんでしょうね。
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]なんとも悲しいことだ。。。[/voice]
[box class=”red_box” title=”合わせて読みたい”]
[/box]
⑸ダメージでの広がりをくせ毛だと判断してしまったため
僕は場合によってはやりますが、基本的にはやってはならない間違った処置です。
縮毛矯正は技術の他に高い毛髪診断能力が求められます。それはどういう能力かというと、
髪質、癖の強さやタイプ、髪のダメージ状況、これまで薬剤使用履歴などなどを髪から読み取り、それに必要な薬剤やプロセスを正確に逆算する能力のことです。
当然この髪が広がってしまっている原因が、くせ毛なのかダメージなのか、はたまたカットなのかを判断ができなければ話にならないですよね。
僕の場合によってはやるというのは、ビビリ修正もある意味これに該当されます。過還元されてしまった髪を落ち着かせるにはとても有効な手段と言えます。
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]これって実はすんげー高度な毛髪診断技術が必要なんです。。。[/voice]
⑹縮毛矯正をすればなんでも綺麗におさまる説
これもよく耳にします。本当に何度も言いますが、縮毛矯正はくせ毛をストレートにする技術でそれ以上も以下でもありません。
くせ毛がストレートになることで髪が綺麗になるので「髪が治った!」的な錯覚があるのですが、これは大きな間違いで、見た目は必ずしも髪のダメージ状況と比例しないという良い例ですね。
それを勘違いしたままだとこのような間違った判断をしてしまいがちです。
このような全体にかけると言っても、美容師さんそれぞれ思惑が異なるわけです。
[voice icon=”https://kusegehack.com/wp-content/uploads/2017/05/730f897cef4a873a9715cd34a5b219c1.jpeg” name=”くせ毛マイスター” type=”r”]施術には当然ダメージが伴うので、納得した状態で進めていきましょうね♪[/voice]
特に初めて行く美容室には注意!
特に初めて行く美容室で縮毛矯正をする場合は、よく注意をした方が良いです。
予約やカウンセリングの時に「根元のくせ毛部分だけに縮毛矯正をかけてください」とハッキリ言った方が良いです。
大丈夫。美容師さんは日常なので、何も悪い気はしません。
それでも美容師さんが「全体をかけた方がいいよ。」という場合もあるかと思います。そのほとんどは上に書いたことに当てはまるはずなので、ご参考にしてください。
良い美容師さんであれば事前に納得のいく説明が必ずあるはずですよ!
関連記事
[kanren postid=”4807,1442,3923,3890″]