【ヘアケアの真実】かえって逆効果?トリートメントは髪を痛める!!
こんにちは!
表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。
「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪
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今回はトリートメントについて解説していきたいと思います。
トリートメントと聞けば、
- 髪に良い
- 髪を様々な要因で痛めてしまった時にするもの
- 髪を綺麗に保つようにするもの
と考える方がほとんどだと思います。
正解です!
、、、とは言い切ることが出来ないというのがトリートメントの真実です。
「髪に良いだろうから」という理由で、無作為にやれば良いというものではないのです。
今回はその辺を詳しく解説していきますね!
【ヘアケアの真実】かえって逆効果?トリートメントは髪を痛める!
トリートメントは髪を痛める…
そんな事実を皆さんはご存知でしょうか?
僕自身かれこれ5年くらいは『トリートメントは髪を痛める』の布教活動をしているのですが、昔よりはかなり浸透してきてるんじゃないかな?と思っております。
そもそも髪は死滅細胞だから治らない(直らない)
直らないの文字がどっちが正しいのかは不明ですが、
トリートメント云々を抜きにしても髪の毛さんの辞書の中には、「治る・直る・修復・補修」などの言葉は存在しません。
なぜなら髪は爪と同じ死滅細胞で出来ているからです。
カラーやパーマ縮毛矯正などの薬剤のダメージはもちろん、ドライヤーやヘアアイロンの熱や摩擦の物理的なダメージも髪には蓄積し続け、なくなることはありません。
皮膚はターンオーバーという形で、ある一定の周期で生まれ変わり続けています。だから、多少の傷なら治癒しますが、髪や爪は違いますよね?
爪に傷がついてもその傷がなくなることはありません。
なくなるとすれば、新たに爪が伸び、傷がついた部分を切ったとき。
髪も同じで様々な要因で蓄積された髪のダメージは残り続け、なくなるのはその傷んだ部分を切り落とした時のみ。
どんなに高級な良いとされるトリートメントをしたとしても、それはあくまで誤魔化しでしかなく、髪が補修・修復されているわけではないということをまず念頭に置いてください。
髪につけるトリートメントは肌で言えばファンデーションの役割
女性の方であればこのような例えをすると、一発で「あーなるほど。」とご納得いただけるのではないのでしょうか?
髪につけるトリートメントというのは肌に置き換えるとファンデーションみたいなもので、
素肌の欠点を隠し綺麗に見せるためのもの → 髪のダメージを隠し綺麗に見せるためのもの
そう、ダメージを補修・修復しているわけではなく、あくまで隠しごまかすためのものなんです。
トリートメントとファンデーションにこのような共通点があるにも関わらず、このような誤魔化しをする際に必ずしなければならないことを肌ではしているのに、髪にはいていないことがあるのですが何かお分かりでしょうか?
そう、クレンジング(オフ)ですね。
髪は、肌と違って何かをつけていたとしても、ファンデーションを肌につけている時とは異なり、付いている感や息苦しさはほぼ皆無だと思います。
「え、それをシャンプーで落としてるんじゃないの?」と思われる方も多いかもしれませんが、しっかりシャンプーで落とせている方もまた稀で、
現在市販されているシャンプーの大半は、シャンプー自体にもトリートメント成分が配合されているタイプが多く、
いわばクレンジングアイテムにファンデーションが配合されているような、めちゃくちゃな処方のものが多く市場に出回ってしまっています。
単純に『トリートメントは髪を痛める』『トリートメントをオフする』という発想がなければ、シャンプーだけで指通りが良い方が売れてしまうからです。
シャンプーでもトリートメントでも髪の毛に「足す」ことを繰り返していれば、ファンデーション(トリートメント)を幾層にも幾層にも上塗りをしている状態なのです。
これでは髪本来の機能は死んでしまい、少しずつ髪を痛ませる原因となってしまいます。
ファンデーションを100回重ね塗りする動画
現代人の髪の毛はまさにこんな状態の方が多いです。いや本当に。
綺麗に誤魔化してしまうことによる二次被害
ファンデーションを1年中つけている状態を一次被害とするならば、これによってさらなる被害を生み、負のスパイラルに陥ってしまいます。
美容師的観点で見ればこれが一番【危険】です。
パーマや縮毛矯正などの化学反応を利用したケミカル施術を行う際、見極めなければならない重要なポイントがあり、それは『髪のダメージ度合い』です。
単純にダメージが少なければ薬剤のパワーを強め、逆にダメージが多ければ薬剤のパワーを弱める調整をしていくのですが、
この時にトリートメントがファンデーションの役割となって、本来の髪のダメージを見極めることが大変困難になってしまいます。
この見極めの難しさが痛む原因たらしめる要因なのです。
例えば「100」ある髪の体力が「50」まで過去のケミカル施術で削られていたと仮定すると、
「50」と見極めて施術できれば何の問題もないのが、
誤魔化され綺麗に見せていることに気づかずに残り体力が「70」と判断してしまえば、
髪に対してオーバースペックな薬剤で施術してしまうことになり大きなダメージにつながってしまいます。
絶対にNG!なトリートメントのタイミング
みなさんが間違いを犯している点がもう一つあります。
それは、やってはいけないトリートメントのタイミング。
そのタイミングとは、パーマやカラー、縮毛矯正などのケミカル施術の直後なのです。
これもかなりびっくりする方が多いかもしれません。
なぜならむしろするべきと各種メディアや美容師さんに勧められてきたからです。
ですが、僕自身はトリートメントを行う際最も最悪と考えるタイミングがこれらのケミカル施術をした直後なのです。
なぜ施術直後のトリートメントが最悪のタイミングなのか?
何度も言っているように、トリートメントをしても損傷した髪の毛が修復されたり、受けたダメージを軽減したり、なかったことにするなんてことは不可能なのです。
このタイミングでトリートメントをすることがなぜ危険なのか?
それは薬剤の残留成分の不用意に髪の毛の中に閉じ込めてしまい、その当日だけではなく、それから数日、数週間…
トリートメントが髪に残っている限り少しずつ髪の毛を痛めせてしまう原因となってしまうからです。
本来ならば美容室で処方される除去剤や普段のシャンプーで少しずつ髪の外に排出されるはずのものですが、
トリートメントで外側から髪を包み込むように膜を張ることで薬剤の残留を強く助長させてしまうのです。
トリートメントの負のスパイラル
髪を良くするためにトリートメントをする
↓
ファンデーションのように髪に負担がかかる
↓
誤った判断をされ、強すぎる薬剤を使われ痛む
↓
髪の痛みが気になるからトリートメントをする
↓
薬剤が残留してしまい、さらに髪を痛める
↓
髪を良くするためにトリートメントをする
このようにトリートメントをすることで、かえって髪の毛を痛めてしまうような負のスパイラルに陥ってしまい、この連鎖から抜け出すことは簡単にはできません。
髪を綺麗にするためにしたはずのトリートメントが逆に髪を痛めてしまうなんて本末転倒ですよね。
トリートメントが『悪』なわけではない。
ここまで悪口を言いまくってきたトリートメントですが、一概に絶対にやるべきではない悪いものであるという認識も間違いです。
それは普段肌にファンデーションをつけている女性であれば、よく理解していると思います。
ファンデーションは素肌を根本的に綺麗にするチカラはないけど、一時的に綺麗に見せることは可能、そしてそれがメリットですよね。
トリートメントもそんな風に使ってあげることによってその効果を発揮します。
現在は、トリートメントをして髪をダメージをなくす!だったりとか持ちの良いトリートメントが持ち上げられていますが、
1ヶ月付けたままでも崩れないファンデーションをつけているようものなのでそれは、あまり良いとは言えないというのはここまで読んでくれた方には解って頂けると思います。
トリートメントもその日綺麗に見せれればいい!そしてしっかりオフをする!こんな風に使ってあげれば、髪への負担は最小限に髪を綺麗に見せてくれます。
そして、適度なトリートメントというのは髪の包帯や絆創膏のような役目を果たしてくれて、外部からの刺激から髪を保護して、
これ以上髪のダメージをなるべく進行させないように、と働いてくれるのです。
そして同時に、少量のファンデーションで肌を綺麗に見せるためにはそもそも素肌を綺麗な状態でいることが大切なのと同じように、
少量のトリートメントで髪を綺麗に見せるためには素髪を綺麗に状態を保つことがないよりも大切になってくるのです。
ぜひ、参考になさってみてください。
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今日はこんなん。ほいじゃね♪