縮毛矯正に関する質問

縮毛矯正とカラーを同時にやる場合ビビリ毛にはなりやすいですか?

野坂 信二

ども、くせ毛マイスター野坂信二です

 

今回は、縮毛矯正とカラー同時背術についてのリスクですね。前回から続きます。

前回はこちらからどうぞ。

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縮毛矯正とカラーを同時にやる場合ビビリ毛にはなりやすいですか?

期間を開ける場合大丈夫でしょうか?また同時にやる場合ビビリ毛にはなりやすいですか?

縮毛矯正とカラーリングを同時にやる場合のビビリ毛になるリスクについてお話ししていきますね。

僕的な見解をまず先に言うと、縮毛矯正とカラーリングを同時(同日)やる場合と期間を開けてやる場合では、前者の方がビビリ毛になってしまうリスクが高くなってしまいます。

かといって、期間を開ければビビリ毛にならないのか?と問われるとそういうわけではなく、縮毛矯正をやる場合は常にビビリ毛になってしまう可能性があります。

ただ、カラーと縮毛矯正両方の施術を行う場合でも期間を開けることでビビリ毛になってしまう危険性をグッと抑えることができます!

同時(同日)施術のメリットとは?

これら薬剤を使う髪への施術全般に言えることなのですが、同時施術には効率化による時間短縮以外のメリットはほぼありません。

時間短縮は施術者である美容師側にも、施術を受ける側であるお客さん的にも負担を減らせることができるのでとても好ましいことです。

 

ただ、その見返りがビビリ毛や無駄な髪のダメージであれば考えものですよね。ロングヘアの方であれば1ヶ月1センチ程度しか伸びない髪が40~50センチの長さがあるわけですから、

毛先の方は頭皮から生えてきてから4年以上を経過しているということになりますよね。

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髪の毛は死滅細胞で、痛んでしまったらトリートメントをしても「治る」「直る」ということはありません。

つまり、4年以上のダメージを蓄積し続けていると言うことになりますよね。

 

[aside type=”warning”]ロングヘアの方が縮毛矯正をして根元の部分がビビリ毛になってしまったとするならば、ビビリ毛のない同じようなロングヘアに戻すためには同じように4年以上の月日がかかってしまいます。[/aside]

30分程度の時間短縮のメリットの代償としてはあまりにも大きすぎますよね。

だからこそ、ただでさえビビリ毛になってしまうリスクの多い縮毛矯正はできる限りそのリスクを減らすようにしていかなければならないと思うのです。

同時(同日)施術はなぜビビリ毛になってしまいやすいの?

なぜ、カラーと縮毛矯正を同時にする場合ビビリ毛になってしまいやすいのか?

それはカラーや縮毛矯正に限らず、パーマやその他の薬剤を使った施術全般に言えることなのですが、「髪への薬剤の残留」が大きく関わってきます。

今回は縮毛矯正とカラーに焦点で当てて解説していきますね。

 

縮毛矯正の1剤とは【還元剤+アルカリ剤】というもので構成されていて、カラー剤は【染料+アルカリ剤】というもので構成されています。今回はこの両方に共通して配合されているアルカリ剤というものに注目していただきたいです。

このアルカリ剤というのは、キューティクルを開いて薬剤を効果的に髪に働かせたり、カラーなら髪に発色させるために必要不可欠な役割を果たしています。

縮毛矯正剤の場合のアルカリ剤というものは車でいう燃料のような働きをする側面を持っていたりもします。

 

縮毛矯正に用いられる一番ポピュラーな還元剤「チオグリコール酸」は低ph・低アルカリの環境よりも、高ph・高アルカリの環境の方がより活発に働く性質があり、

いわば薬剤の強さを決めていると言っても過言でない役割を果たしているのです。

 

縮毛矯正の薬剤を作っているメーカー側は、当然還元剤のアルカリ剤のバランスを緻密に計算しています(しているはず)。

「この還元剤とこのアルカリ剤の組み合わせなら、髪の毛はこう反応するだろう。」とか「こんな髪の状態の人やこんな髪質の人に向いているだろう。」とか「癖が強いならこれ、弱いならこれ。」みたいな感じで色々なケースに対応すべく、

同じブランドでも何タイプか用意している場合が多いです。

 

カラーをした直後などは薬剤の残留と施術の影響で髪の毛がアルカリ性に傾いています。

髪の毛は弱酸性、とはよく聞くと思いますが、その弱酸性でいることが最も安定している状態ということなので、アルカリに傾いているということはとても不安定な状態にあるということなのです。

[aside type=”warning”]そんな髪の状態に縮毛矯正の薬剤を塗布すると髪の中に残っているアルカリ剤と1剤の還元剤が反応・暴走してしまい、

計算よりも数段パワーが強い薬剤を塗っているのと変わりません。

縮毛矯正1剤というのは、「どれだけ髪が傷んでいるか?」というのも塗布する薬剤のパワーを決める上でとても重要な指標になるので、この場合は髪に対して薬剤が強すぎる!という状態で、

髪が耐えきれずダメージしてしまうという結果になってしまいます。[/aside]

 

同日施術は「火に油をそそぐ」ようなもので、髪内部で予測不能な反応を起こしても不思議ではありません。

多少予測を立てて、薬剤をはじめから弱めて施術していくという手もありますが、リスクを少し減らせるだけで、ピンポイントに狙った薬剤選択をすることができないので、ちゃんと伸びるのかどうなのか、

その後のダメージは?となると、なるべくなら期間を開けた施術をした方が好ましいと思います。

 

 

今日はこんなん。ほいじゃね♪

ABOUT ME
のっち/野坂信二
のっち/野坂信二
くせ毛マイスター
くせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師。東京表参道を拠点としてとして活動。TV出演、書籍出版、オンラインサロン運営など。現役バリバリでサロンワークを中心に、講師としても全国に飛び回っています。
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