縮毛矯正に関するヘアケア

ブリーチ+縮毛矯正のデメリットや注意点。失敗しない順番やオーダー法とは?

野坂 信二

こんにちは!

表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。

みんなには「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪

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縮毛矯正とヘアブリーチは、それぞれ美容室で行うハイダメージ施術上位トップ2に不動で君臨するメニュー。

なので、この縮毛強制とブリーチをどちらもやるとなると様々な弊害が発生してしまう…なんてことはご存知でしたか?

 

「もうやってまったぜ」という方はこの記事を見て適切な対処を。

「今度やろうと思ってたのに」という方はしっかりと勉強していってくださいね。

 

そもそもヘアブリーチと縮毛矯正って?

まず、

『ブリーチ』とは、髪を金髪などのハイトーンにするためのカラーリングの一種。

『縮毛矯正』とは、くせ毛を半永久的にストレートヘアにすることが出来る施術です。

 

前述したようにこの二つのメニューは美容室のハイダメージメニューとして不動のトップ2に君臨する、髪がめちゃくちゃ痛む施術です。

近年は薬剤や技術の進歩で髪への負担を軽減することは出来ていますが、それでもなお髪に大きな負担をかけていることは変わりありません。

 

この二つは効果も絶大なことからリスクも多く、『美容室での失敗』の原因の一つとして良く話題にものぼるくらいなので施術には少し慎重になっていただきたいですね。

[box class=”green_box” title=”縮毛矯正についてもっと詳しく”] [kanren postid=”3730″][/box]

 

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ブリーチ+縮毛矯正の弊害とは?

「ブリーチして髪をベージュにしたいし、くせ毛だから縮毛矯正もしたい!」

そんなわがままな要望を叶えるために、縮毛矯正とブリーチをどちらもする必要がある場面も出てくるでしょう。

 

でもその二つを組み合わせることによって色々な弊害が生まれてきてしまうので、出来るのならばやる前にその弊害を確認して対処してほしいものです。。。

 

ブリーチ+縮毛矯正の弊害とは

[box class=”green_box” title=””]

  1. 超ハイダメージの危険性(ビビリ)
  2. 痛みすぎて縮毛矯正が出来ない。
  3. 痛みすぎてブリーチが出来ない。[/box]

 

超ハイダメージの危険性(ビビリ)

当然のことながら予想を飛び越えてとんでもなく傷んでしまうというリスクが考えられます。

 

めちゃくちゃ痛む×めちゃくちゃ痛む=なんかもうめちゃくちゃ痛むしか考えられないですよね?

そうなんです。なんかもうめちゃくちゃ傷んでしまうんです。

 

傷んでしまうとどうなるのか?当然のことながら

[box class=”gray_box” title=””]

  • バサバサと乾燥する
  • ブワーッとすごく広がる
  • ガシガシ過ぎて指が通らなくなる
  • 濡らすとゴムのようにびよーんと伸びる[/box]

 

などなど、最悪ビビリ毛や断毛など髪の痛みの最終形態みたいな状態になってしまいます。

最悪…というかかなり適切な処置をしてあげないとこうなってしまうのでは、と思っています。

 

そして、ビビリないし髪が過剰に傷んでいる場合だと、そもそもそこまで傷んでしまっている髪に縮毛矯正やブリーチなどの施術が出来ないという可能性も出てきてしまいます。

 

[box class=”green_box” title=”ビビリ毛についてもっと詳しく”] [kanren postid=”290″][/box]

痛みすぎて縮毛矯正が出来ない。

多くの美容師さんはブリーチがされている髪に縮毛矯正をかけることが出来ません。

 

まず、これはこれからやろうとしている方は絶対に認識しておかなければならない問題で、ブリーチしている髪に縮毛矯正をかけれる美容師さんは全国でもほんの一握りしかいないんです。

あなたの担当美容師さんは出来ますか?

 

美容業界全体でブリーチ毛に縮毛矯正をかけることはある意味タブー視されているし、

失敗を避けるためにも美容室単位で「ブリーチ毛には縮毛矯正をかけることは不可能。」と教育している美容室もとても多いです。

 

実際問題ブリーチ毛への縮毛矯正技術を身に付けることは非常に困難なので、美容室単位でのこの教育は僕は正しいと思いますね。

知識や技術もなく、無理にやって失敗されてしまった例を死ぬほど見てきているので単純に「出来ないならやらずに断れ」と思います。

 

痛みすぎてブリーチが出来ない。

縮毛矯正と比べれば、確率は低めですがブリーチも痛み過ぎている髪には出来ない可能性があります。

 

美容師さんが

「これ以上ブリーチを重ねたら髪がボロボロになってしまう」

と判断するほど髪が傷んでいる場合、無理やりやることでやはりビビリ毛や断毛のリスクが出てきてしまいます。

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ブリーチ+縮毛矯正で失敗しないためには?

ここからは、そんなリスクを承知の上でも「やりたい!」っていう方へのアドバイス。

 

どんなにデメリットやリスクを説明したところでやりたい人はやりたいんですよね。笑

それくらいブリーチと縮毛矯正は他で補うことが出来ない魅力のある施術ってことかな。

 

ブリーチ+縮毛矯正で失敗しないためのポイントは2つ。

[box class=”gray_box” title=””]

  • それぞれのスペシャリストに施術を依頼する。
  • 施術の順番や期間を計画的に。[/box]

それぞれのスペシャリストに施術を依頼する。

実を言うと、”ブリーチ”と”縮毛矯正”ってそれぞれ美容師サイドから見るとどちらも特殊な技術なんです。

 

「ベテランの美容師さんに任せれば大丈夫だろ」

「表参道の有名店にお願いすれば間違いない」

みたいな考えが一切通用しない、独立したスキルが必要な特殊技術なのです。

 

なぜ特殊なのか?

それはその技術の難しささることながら、全体の割合からすればする人が少ないという点。

 

『する人が少ない=施術の機会が少ない』と言うことになるので技術習得にもっとも必要な経験が積みにくいことにあり、

自然とお客さんも上手な方に集中するため、歴然たる技術格差が生まれるというわけ。

 

ちなみに僕は現在美容師歴は12年で縮毛矯正のスペシャリストですが、ブリーチに関してはてんで素人。

10年を越える歴の中で10人未満の施術しかしてません(笑)

 

まぁ僕の場合はかなり極端ですが、毎日縮毛矯正に携わる美容師もいれば年間通して数名しか携わらない美容師も普通に存在するわけで。

仮にこの二人が同じ年数美容師をしているとしても縮毛矯正のスキルが同じだなんて思わないですよね。

 

失敗したくないなら上手な美容師さんに依頼する。なんて至極当然のことですが、この二つの技術に関してはそれがより顕著に現れます。

それぞれの専門特化したスペシャリストに依頼をしましょう。

 

ちなみに僕はブリーチ施術は完全にお断りしていて、上手な美容師さんに丸投げするようにしてます(笑)

 

施術の順番や期間を計画的に。

ブリーチ+縮毛矯正はそれぞれの施術のタイミングがとっても大切です。

 

特に縮毛矯正は、薬剤を選定する際に癖の強弱や髪質だけでなく、どれくらいの髪が傷んでいるか?がとても大切な指標の一つになっています。

ブリーチしているしていないでは、そのダメージは雲泥の差。

 

当然使用する薬剤もガラリと変わってきます。

 

すごーくざっくりいうと髪が傷んでいれば傷んでいるほど、その髪に使える薬剤のストライクゾーンが狭まり、難易度が増していくイメージ。

つまり、単純にブリーチ有の髪の方が施術難易度が高いということになります。

 

では縮毛矯正→ブリーチの順番が好ましいのか?と問われれば、そうであるとは限りません。

 

それこそ、それまでの髪の履歴や状態、癖の強さや髪質などなど色々の要素が複雑に絡み合ってくるので

これが正しいやり方だ!なんてここで言っても語弊しか生まれません(笑)

 

ちなみに、ちなみにですよ?

僕の場合は「先にブリーチしてきてください」と言って、ブリーチ後に縮毛矯正をかけます(笑)

 

髪の状態だけでなく、美容師さんのスキルによっても変わってくるのでやる前に担当美容師さんと綿密に相談することをオススメします!

 

ブリーチ+縮毛矯正の実例紹介

ブリーチ毛に縮毛矯正をかけることは僕のサロンワークでは割と日常茶飯事。

ほんの一部ですが、実際にした実例をいくつか紹介したいと思います!

 

実例1 やっぱりくせ毛が気になるから縮毛矯正したい!

もう縮毛矯正をするつもりがなく、覚悟してブリーチしたはいいけど「やっぱり縮毛矯正がしたい…」となってしまったゲスト。笑

あるあるですよね!

 

やはり飽きはどうしても出てくると思うし、その当時はそんなにくせ毛部分が伸びていないからあまり癖も気になっていないでしょうし。

【BEFORE】

癖のタイプは緩めな波状毛ですね。

「ブリーチは一回だけ」とのことですが、そのほかにブリーチを使ってハイライト(毛束を筋状にとって明るくする施術)が施してあるので実際2回かな。

 

あ、そうそう。

このハイライトという技術は縮毛矯正をやる上では難易度をめちゃくちゃ上げてしまうので、あまりオススメはしません(笑)

 

と、いうのもダメージが筋状に入ってくると本来ダメージに合わせて縮毛矯正の薬剤の塗り分けをするということができなくなってしまうからですね。

こうなってしまうともっと上級テクニックを使わないと綺麗なストレートヘアにする事が出来ないので、出来る美容師さんが一気に限られてしまうわけです。

 

やるのであれば、前述しているように”すでに縮毛矯正がかかっている部分”に入れるようにして、これからかける縮毛矯正の阻害にならないようにすると良いでしょう!

【AFTER】

こんな感じに綺麗なストレートヘアにする事が出来ました♪

記事にもしていますので、よければご覧ください。

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実例2 ブリーチonカラーの全体縮毛矯正

グラデーションで毛先が紫色で可愛いデザイン。

くせ毛やカラーよりもカットの雑感の方が気になる…

【BEFORE】

髪は何かをしたら必ず髪に残します。

ブリーチをすれば明るくなった髪色とダメージが残るといった具合に。

 

厳密に言えばカットしないとなくならないそれらは残っている限り何かしらの影響を与え続けてしまうわけなので、やった後のことまで考えて施術しないと後悔する羽目になってしまいます。

同じ施術をするにしても順番やタイミングなどである程度後悔しないようにコントロールすることも出来るので、ノリだけでやらないことをおすすめします。

ま、時には勢いやノリも大切なんですけどね(笑)

【AFTER】

記事にもしていますので、よければご覧ください。

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のっち/野坂信二
のっち/野坂信二
くせ毛マイスター
くせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師。東京表参道を拠点としてとして活動。TV出演、書籍出版、オンラインサロン運営など。現役バリバリでサロンワークを中心に、講師としても全国に飛び回っています。
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