こんにちは!
表参道エリアでくせ毛顧客率100%のくせ毛専門美容師、「くせ毛マイスター」として活動している野坂信二(@kusegemeister)です。
みんなには「のっち」という愛称で親しんでいただければと思います♪
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今回はくせ毛と年齢の関係、そして加齢が原因で悪化してしまうくせ毛に関して解説していきます。
目次
年齢による髪質の変化。くせ毛のうねりや広がりが酷くなる原因とは?
まず、「本当に加齢が原因でくせ毛が悪化してしまうのか?」の問いへのアンサーは、
「yes」
本当です。
ただ加齢が原因というわけではなく、加齢により枝葉的に何かしらの原因でくせ毛が悪化してしまうということです。
加齢自体が原因であれば、ある程度歳を重ねている方々がすべて同じ状況になっていないとおかしいですからね。
ちなみに、今回は癖が悪化することに焦点を当てて解説していきますが、
逆にクセが弱くなったり、元々くせ毛じゃなかったのにくせ毛になったりするパターンもあります。
要は年齢を原因の発端として、髪が何かしらの影響を受ける。
その一つに『くせ毛が悪化してしまう』という現象があるわけですね。
くせ毛になる8つの要因から考察してみる。
ぶっちゃけてしまえばこの問題に関しては未だ解明されていないのです。
加齢の他にも、くせ毛になる原因はいくつかあります。
それを詳しくまとめた記事はこちらになりますので、よければご覧ください。
ここで僕はくせ毛になる原因を8つにカテゴライズしました。
それは、
- 毛穴の形状によるくせ毛
- 遺伝によるくせ毛
- 成長期で出始まるくせ毛
- 髪のダメージによるくせ毛
- ホルモンバランスの変化によるくせ毛
- 髪密度低下によるくせ毛
- 生活習慣の乱れよるくせ毛
- 病気や服用薬によるくせ毛
の8つのパターンが原因となり、くせ毛になってしまうのだろうと。
ここから特に『加齢』に深く関係してくると考えられるものは、
- 毛穴の形状
- ホルモンバランスの変化
- 髪密度の低下
に絞り、僕的に二つの仮説を立ててみました。
『加齢』によりくせ毛になってしまう要因とは?
のっちが考える『加齢』によりくせ毛になってしまう・くせ毛が悪化してしまう原因とは、
- 重力による頭皮のたるみが原因説
- コルテックスの内部構造の変化(これは説ではない)
の2パターン。
①重力による頭皮のたるみが原因説
毛穴の形状に関わる事柄になります。
年齢を重ねるごとに皮膚が多少なりともたるんでしまうように、頭皮もたるんでしまいその影響を受けるのでは?
よく顔と頭皮は一枚の皮で繋がっているという表現を耳にしますよね。
『顔のたるみが気になるのなら頭皮ケアを!』みたいな(笑)
実際のところがどうなのか、調べてもないのでエビデンスはないですが想像に易いですよね。
②コルテックスの内部構造の変化
上で挙げたホルモンバランスの変化・髪密度の低下に関わってくる事柄になります。
これに関しては仮説ではなく、立証されたものになりますね。
みなさん、スプリング8という施設をご存知でしょうか?
ほとんどの方はおそらく知らないんじゃないかなーと思います。
SPring-8とは、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のことです。SPring-8では、この放射光を用いてナノテクノロジー、バイオテクノロジーや産業利用まで幅広い研究が行われています。SPring-8の名前はSuper Photon ring-8 GeV(80億電子ボルト)に由来しています。
引用:スプリング8
まぁ簡単にいうと、太陽の100億倍もの明るさに達する「放射光」という光を使って、物質の原子・分子レベルでの形や機能を調べる事ができる超絶すごい顕微鏡がある施設です!
あまりいないとは思いますが、興味のある方は隅々まで見てみてください。結構面白いです。
以前もホホバオイルの記事でスプリング8の研究結果を引用させていただきました。
花王によるある実験が行われた。
まず、最近6カ月間に、パーマをかけていない女性230名の協力のもと、1人1人の髪のツヤを、手触りなどの官能評価と数値化したツヤ値とで評価しました。その結果、加齢にともない、“天使の輪”がハッキリしなくなること、また、ツヤ値は20代と比べて50代では約20%、60代では約30%低下していることがわかりました。
このように、当人たちが感じている「加齢にともなう髪のツヤの低下」は、客観的な事実として明らかになりました。では、その原因はいったい何なのでしょうか。
花王では、これまでのクセ毛の研究から、「うねりのある毛髪ほどツヤがない」という結果を得ていました。これをヒントに、加齢にともなう髪のツヤの低下も“髪のうねり”と関係があるのではないかと考えました。先ほどの女性230名から毛髪を提供してもらい、うねりの程度を測ったところ、強いうねりが現れる頻度は、10代の36%から60代の75%へと年齢とともに増えていました。
加齢とともに髪のうねりは強くなり、それにともなってツヤも低下していることが明らかになったのです。髪のうねりの原因はこのキューティクルではありません。内側のコルテックスという細胞の構造に関係しています。
1本の毛髪はコルテックスが束になったもので、1つ1つのコルテックスの中には縦方向に繊維が走っています。この繊維が並行に並んでいるか、ねじれて並んでいるかの違いによってコルテックスは2種類に分けられます。花王は、この2種類のコルテックスを染め分ける技術を持っており、以前おこなった「クセ毛の研究」で、うねりの強い髪の毛ほど、2種類のコルテックスの分布に偏りが大きいことを見出していました。花王と共同研究者の東京大学大学院新領域創成科学研究科の雨宮慶幸教授は高フラックスビームライン(BL40XU)*をつかったマイクロビームX線小角散乱法*で、コルテックスの偏りの程度を調べました。「毛髪繊維の直径はおよそ100μm(1μm:マイクロメートルは1000分の1ミリメートル)。毛髪の微小部分の内部構造を解析するためには、5μmの分解能で解析できるBL40XUは最適なのです」と花王メイクアップビューティ研究所副主席研究員の伊藤隆司さんは話します。
小角散乱像が得られ、加齢にともなってうねる髪の2種類のコルテックスは偏りが大きくなることを、初めて定量的に評価できました。引用:スプリング8
まとめると、
- 加齢に伴う髪の艶や手触りの低下は明らか。
- 年齢を重ねると髪に艶がなくなるのは、髪のうねりに原因があるのでは?
- 230名から毛髪提供を受け、うねり測定をしたところ年齢によりうねりの増加が見られた。
- 「くせ毛の研究」により、原因はキューティクルではなく、コルテックスにあることが分かっていた。
- 強力なX線装置により、加齢に伴ってうねる髪の2種類のコルテックスは偏りが大きくなることが判明。
ま、小難しい話を簡単にしても文字にすると小難しいことには変わりがないね(笑)
年齢を重ねることでくせ毛が増加してしまうことが証明された、という理解でオッケーです!
くせが悪化してしまうことへの対策・改善策は?
実際のところは、実際に状態を見ない限り判断は難しいですね。
と言ってもこのブログを読んで悩んでいる方々全員をカウンセリングすることはなかなか難しいので、いくつかの対策・改善策を明記しておきます。
そして、根本的な解決は科学的・医療的な観点で見てもまだまだ実現できるレベルでは難しいというのが実際のところ。
だから改善策というよりも、まだなっていないけどそうならないための対策というのが望ましいですね。
その対策ってのは非常にシンプル。
ごくごく当たり前のことで、
- 髪・頭皮に極力負担のないシャンプー、トリートメントを使用すること。
- カラーやストレートパーマなど薬剤を扱うことはプロに任せること。
- 適度な頭皮マッサージ。
まとめると髪頭皮の負担を最小限にして、健常な状態を維持しましょうということですね。
ちなみにのっちのおすすめのシャンプー、トリートメントはこれ。

『Flowers』ですね。
おそらく現存するシャンプーブランドで最も髪を美しくし、頭皮に負担をかけないバランスで構成されたシャンプーです。
まとめ
日々様々な原因によりくせ毛になった方に携わっている身として、頭皮が髪に与える影響は計り知れないものがあります。
先天的なものやどうあがいても避けることのできない事柄もあるでしょう。
しかし、日々のちょっとした行動や髪・頭皮に使用するアイテムを変えるだけで悪化を食い止めることができるのも事実。
なってからじゃ遅いから今から対策を。
気軽にご相談くださいね♪
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今日はこんなん。ほいじゃね♪